海外住んでみてよかった経験 多国籍の価値観に触れるおもしろさ ~中東系のお友達がラマダン(断食期)につばを飲み込むこともしないやつもいれば、俺はタバコも飯食うのも隠れてなんでもするぜってヤツもいたって話〜
海外に住んでみて良かったことの一つとして、多国籍な価値観に触れられるということです
そんな考えもあるんだと、自分の価値観が変わるきっかけになったりもして、視野が広がります
私が様々な国で体験した、とくに印象的だった経験をお話したいと思います
ベトナムのボランティア活動
ベトナム勤務時代の同僚に、週末ボランティアやってるという人は結構な確率で
いました、
私も一回参加させてもらったところ、ホーチミンの中心からバスで2、3時間くらい
離れた地方にある
障がい者施設に、お米とか生活必需品、現金を差し入れするという活動でした、
バスで物資運んで、みなさんにお渡しする、現地でみんな一緒にランチする
ただそれだけでしたが、確かに清々しい気持ちになれるいい経験でした
ベトナムは家族や地域のつながりがすごく強く、近年に戦争を経験しているからか、分け合うという意識が
強いのかなと実感する経験でした
ベトナム仏教 ベジタリアンデーの習慣
ベトナムの仏教には満月の時期は肉を食べないという習慣があり、
ベトナム人彼女の影響で、満月の時期にベジタリアンレストランによく行きましたが、
ベジタリアン食がすごく豊富で、おいしかったです
なぜ満月の日に肉を食わないのかと、彼女に聞いたところ
『知らない』
とのことでしたが、毎月しっかり守っていました
フィリピンの分け与える精神
フィリピン留学していた時、現地の友達と一緒にファストフードによく行ったのですが、ストリートチルドレンの子供達が物乞いに寄ってくることが多くあり、
その時友達は飲みかけのドリンクとか、フードをいつもあげていました
その友達が特殊と言うよりは、信仰心の強いフィリピン人はベトナム人と同じように分け与えるということが
当たり前なのかなと感じました
信仰心というところでいうと、フィリピンは日本に比べたら全然貧しいのに自殺率が
ものすごく低いらしく、理由として
南国の気質で元々ポジティブということもあると思いますが
神を信じていれば救われるという拠り所があることが大きいと思います
友達いわく、フィリピン人のまれに起こる自殺の理由は、恋人に裏切られた当てつけが多いらしいです
さすが情熱的なフィリピン人
ラマダン(断食期)のぶっとんだエピソード
アメリカ留学していたとき、国が留学費用に加え生活費も負担してくれるらしく
異常に中東系の方が多かったのですが、
イスラム教徒の一大イベント ラマダン(断食期)のエピソードはいろいろありました
ラマダンの時期は、日中は水を飲むこともしてはいけなくて、日が沈んだら食べても
オッケーらしく、
みんな遅く起きるので、授業を午後に入れるようにして
日中何も食べられないからなのか、夜ご飯は豪勢な食事をするという謎の常識があるそうで、
同じ家にホームステイしてたアラブ出身の友達は、ホームステイ先の夕飯がお粗末すぎてラマダンの時期はずっと家出してました
ある友達は、
『俺は日中はつばを飲み込むこともしない、これがラマダンだ!』
と言ってるやつもいれば、
学校の木陰でひっそりタバコを吸いながら、
『俺はラマダンでも隠れてタバコも吸うし、飯も酒もなんでもやるぜ へへ』
っていうやつもいました
友達いわく、ラマダンとは貧しく満足にご飯も食べれない人の気持ちを理解するために、断食をするということだと言ってました
断食することで、ご飯がよりおいしくなるし、ラマダンって幸せを実感するために合理的な習慣なのかもなと思いました
ラマダンが終わると、
おそらく自国からの高額な仕送りで買ったのであろう、色とりどりのスポーツカーを
学校内に何台も乗り付けて、爆音で音楽を鳴らしオープンカーの上で踊り狂うという
謎の宴は
迷惑を通り越して笑えました
日本と海外で一番違う価値観
私が感じた、どの国も日本とは違うなと感じる価値観が、
みんなやや自己中というところです
海外に住んで働いてみると、どの人種の方も基本的に日本人に比べて少し自分勝手で、自分の要望をしっかり主張します
でもただ自己中というわけでなく、同時に周りの人を気遣うこともするので、
むちゃくちゃなことを言う人は少ないです
日本人が海外に住んで、日本に戻ってくると居心地の悪さを感じる原因は、
海外での自分を主張して、自分の要望を言ってもよい空気と
日本の言いづらい空気のギャップなのかと思います